歯磨きのタイミングはいつ?1日の理想の回数や正しい磨き方も解説

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歯石の付着を防ぎむし歯や歯周病にならない健康的な口腔内を維持するためには、毎日の歯磨きが大切です。しかし、「歯磨はいつするのが効果的なの?」「1日に何回すればいい?」など、歯磨きのタイミングや回数が気になっている方も多いでしょう。

本記事では、効果的な歯磨きのタイミングや回数などについて解説します。

歯磨きのタイミングはいつがいい?朝と夜の歯磨きは重要

効果的な歯磨きをするためにはタイミングが重要で、特に朝と夜の歯磨きはむし歯予防に欠かせません。ここでは、歯磨きに適した3つのタイミングとその理由について詳しく解説します。

歯磨きのタイミング①:起床後すぐ

起床後すぐの口腔内は細菌が溜まっている状態のため、歯磨きに適したタイミングです。口腔内に溜まった細菌を取り除かない状態で朝食を食べてしまうと細菌が胃の中に入り込んでしまうので、起床後すぐに歯磨きをしましょう。

また、朝食を食べた後は食べかすが歯の隙間に残っているため、朝食後も歯磨きに適したタイミングです。しかし、忙しい朝の時間に2回も歯磨きをするのは時間的にも余裕がない人が多いと思いますので、1回は口をゆすぐという方法でもいいでしょう。口をゆすぐときは水でも構いませんが、マウスウォッシュを使用して口腔内を清潔にするのもおすすめです。

歯磨きのタイミング②:就寝前

就寝中は起きている時と比べて唾液の分泌が少なくなるため、細菌が増殖しやすい時間帯でむし歯にもなりやすいです。そのため、就寝前の歯磨きでしっかりと汚れを落としてむし歯になりにくい口腔内にする必要があります。

つまり、就寝前は歯磨きに適したタイミングであり、最も丁寧な歯磨きが必要なタイミングです。仕事で疲れていたとしても口腔内の健康維持のためにも、就寝前の歯磨きは忘れずに行うようにしましょう。

歯磨きのタイミング③:食後30分以内

歯磨きのタイミング3つ目は、食後30分以内です。食べた後の口腔内は歯の隙間などに食べガスが残っている状態のため、そのまま放置しておくとむし歯菌や歯周病菌のエサとなり、口腔内の健康維持が難しくなります。食後はなるべく早く歯磨きをして、歯の隙間にある食べかすを取り除くようにしましょう。

仕事で昼食後に歯磨きをするのが難しいときは、口をゆすぐだけでも食べかすを取り除けます。2~3回ほど口をゆすいで口腔内を清潔に保つようにしましょう。

歯磨きは1日1回でいいの?理想の回数は何回?

歯磨きのタイミングについてお伝えしてきましたが、続いては歯磨きの回数について解説します。1日に2~3回歯磨きをする方は多いと思いますが、忙しくて1回しか歯磨きができないという方もいるでしょう。ここでは、歯磨きは1日に何回行えばよいのかを見ていきましょう。

歯磨きは1日1回では足りない!1回の場合はしっかり磨くことが大事

むし歯や歯周病、歯石の付着を防ぐには1日1回の歯磨きでは足りません。なぜなら、食後に歯磨きをしないと汚れが溜まっていき、むし歯や歯周病のリスクを高めてしまうからです。また、歯磨きの回数が少ないと歯垢が取り切れないため歯石が溜まり、口臭や歯周病の原因になります。

忙しくて1日1回しか歯磨きができない場合は、時間をかけて丁寧な歯磨きを行うようにしましょう。1日1回の歯磨きなら、就寝前のタイミングがおすすめです。1日の食べかすを取り除けるほか、就寝中に増殖する細菌も減らせるタイミングなので、就寝前に歯磨きをするようにしましょう。

理想の回数は1日3~4回!最低でも2回は磨く

毎食後に歯磨きをするのが基本で、就寝前を含めると1日3~4回の歯磨きが理想です。むし歯や歯周病を防ぐには食べかすや歯垢を残さないことが大切なため、食後の歯磨きは欠かさずに行うのがベスト。しかし、時間がない場合は最低でも1日2回は歯磨きをするようにしましょう。

1日に2回の歯磨きをする場合は、起床後または朝食後と就寝前がおすすめです。回数が少ないので、食べかすや歯垢が残らないようにしっかりと丁寧に歯磨きをするように心がけましょう。

歯磨きは回数ではなくしっかり磨けているかが重要

歯磨きの理想の回数は3~4回とお伝えしましたが、実は歯磨きの回数よりもしっかり磨けているかの方が重要です。歯磨きの回数が多くても磨き方が雑の場合、食べかすや歯垢が残っているためむし歯や歯周病になりやすいです。

歯磨きの回数は多いけど磨き方が雑な方と、1日2回しか歯磨きができないけど10分以上かけて丁寧に歯磨きをする方と比較すると、口腔内の清潔さを保っているのは丁寧な歯磨きをした方です。健康な歯を保つためにも、歯磨きは丁寧に行うようにしましょう。

歯の磨きすぎはよくない?

1日に歯磨きをする理想の回数は3~4回とお伝えしましたが、実は歯の磨きすぎはむし歯になりやすかったり知覚過敏になったりする可能性があるので、注意が必要です。

ここでは、歯の磨きすぎがよくない理由について詳しく解説します。

歯磨きのやりすぎは歯や歯茎を傷つける原因になる

強い力で歯を磨きすぎると、歯や歯茎を傷つける原因になります。特に歯茎を傷つけると「歯肉退縮」といって歯茎が痩せて下がってしまう症状を引き起こすので注意が必要です。歯肉退縮になると歯と歯茎の間に隙間ができて食べかすが挟まりやすくなったり、むし歯になりやすかったりします。歯肉退縮になると歯茎が元の位置に戻ることがないため、歯茎が下がった状態で過ごすしかありません。

また、歯を磨きすぎると歯を覆っているエナメル質が取れて歯を傷つけてしまいますので、注意が必要です。

歯磨きに時間をかけすぎると知覚過敏になる可能性がある

歯の磨きすぎは知覚過敏を引き起こす原因になるため、力を入れすぎたり長い時間磨いたりするのはよくありません。知覚過敏になると、冷たい物や甘い物を食べたとき歯に痛みを感じるなど不快な症状に悩まされます。歯磨きをする際も歯に水がしみて痛みを感じることがあり、歯を磨くのが嫌になることもあるでしょう。

知覚過敏を治すには専用の歯磨き粉に変えたり歯科医院で治療をしたりする方法がありますが、原因は歯の磨きすぎなので、歯磨きの仕方を変えなければ根本的な解決にはなりません。力を入れすぎず適度な時間で歯磨きを行うようにしましょう。

歯磨きのやりすぎはむし歯にもなりやすくなる

歯を磨きすぎるとエナメル質が剥がれて弱くなるため、むし歯にもなりやすいため注意が必要です。また、歯磨きのしすぎで歯肉退縮になると食べかすが歯茎の中に入りやすくなり、むし歯の原因となります。

むし歯や歯周病予防のために歯磨きをしているのに、磨きすぎによってむし歯になりやすい環境にしてしまっては本末転倒です。歯の磨きすぎには十分に注意しましょう。

口腔内を清潔に保つ歯磨きの正しい方法

歯磨きのタイミングや1日の理想の回数などについて解説してきましたが、適切なタイミングや歯を磨く回数を意識したとしても正しい歯磨きをしていなければ、知覚過敏やむし歯のリスクを高めることに繋がります。

ここでは、歯磨きの正しい方法についてご紹介するので、ぜひ毎日の習慣に役立ててください。

力を入れないで歯を撫でるように優しく磨く

正しい歯磨きの方法その1は、力を入れないで歯ブラシの毛先で歯を撫でるように優しく磨くことです。力をいれて歯を磨いた方が汚れは落ちると思いがちですが、実は優しく磨いた方が汚れは落ちます。優しく磨くためのポイントは、鉛筆を持つのと同じ持ち方で歯ブラシを持つことです。この持ち方で歯磨きをすると力を入れずに優しく磨くことができます。

とにかく、力を入れず優しく磨くことを基本の磨き方として習慣にしましょう。歯を磨くたびに「優しく磨く」を意識すれば自然と習慣になるので、慣れるまでは意識して磨いてみてください。

歯ブラシを小刻みに動かして1本ずつ丁寧に磨く

正しい歯磨きの方法その2は、歯ブラシを小刻みに動かして1本ずつ丁寧に磨くことです。歯ブラシを大きく動かして歯を磨くとブラシの先端部分が寝た状態になり、汚れを落とす力が半減します。この磨き方は、「しっかり磨いているつもりが実は汚れが落ちていない磨き方」です。

歯の汚れを落とすには、歯ブラシを小刻みに動かすことが大切。慣れるまでは意識しないと1本ずつ歯を磨くことができないため、力加減と同様に小刻みに動かすことを意識して磨くようにしましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間の汚れを取る

正しい歯磨きの方法で歯を磨いたとしても、歯の隙間にある食べかすなどの汚れを落とし切ることは容易ではありません。そこで、デンタルフロスや歯間ブラシも使って歯と歯の間の汚れをしっかり落とすのがおすすめです。

歯の隙間を磨くと歯垢もスッキリ落とすことができるので、歯石が溜まるのを防げます。歯石が溜まるとむし歯や歯周病の原因になるだけでなく、口臭にも悩まされます。また、歯石が付くと普段の歯磨きでは落とせないため、歯科医院で除去してもらうしかありません。歯石を溜めないためにもデンタルフロスや歯間ブラシも使って、しっかりと歯を磨き上げましょう。

定期的に予防歯科に通うべき理由

正しい歯磨きの方法についてご紹介してきましたが、実は毎日の歯磨きでは汚れを綺麗に落とすことは難しいです。歯の表面は綺麗に磨けても歯の裏や凸凹している部分などは上手く歯ブラシが届かないため、汚れは残ったままの状態となります。

歯の汚れを綺麗に落とすには、歯科医院で診療が受けられる予防歯科に定期的に通うのがおすすめです。

メンテナンスを受けると虫歯や歯周病の予防になる

予防歯科のメリットは、定期的にメンテナンスを受けることで虫歯や歯周病の予防ができることです。虫歯や歯周病のなり始めは痛みなどの症状がないため、気づいたときにはかなり進行していることが多く、虫歯の場合は神経を抜かなければいけないほど悪化していることもあります。歯周病は酷くなると、歯茎が弱り歯を失う原因にもなる厄介な疾患です。また、歯周病は完治させるのが難しい疾患のため、予防することが何よりも大切なのです。

予防歯科で定期的にメンテナンスを受けると虫歯や歯周病を初期の段階で見つけられるため、早期治療で改善が期待できます。虫歯や歯周病予防のためにも、予防歯科でのメンテナンスを定期的に受けましょう。

歯石除去で口臭も防げる

予防歯科では、歯石除去も受けられます。毎日、丁寧に歯磨きをしていたとしても残念ながら汚れを綺麗に落とすことはできません。少なからず歯垢は残ってしまい、やがて歯石となり自宅での歯磨きでは落とせない汚れになります。歯石が溜まると虫歯や歯周病などにかかりやすくなるほか、口臭の原因にもなります。

予防歯科で歯石除去をすれば口臭も改善されますが、歯石は2ヶ月程度で溜まってしまうため、定期的に除去する必要があります。予防歯科で、メンテナンスも含めて歯石除去も同時に処置してもらうのがおすすめです。

歯科衛生士から歯磨き指導が受けられる

予防歯科は、国家資格を持つ歯科衛生士から正しい歯磨きの指導が受けられるのもメリットです。歯科衛生士は歯の状態やカウンセリングなどで患者さんの磨き方の癖を把握して、患者さんに合った適切な磨き方のアドバイスをしてくれます。

歯石が溜まらないようにするには日頃の歯磨きが大切です。予防歯科で自分に合った歯磨き方法を教えてもらい、いつまでも健康な歯を維持できるようにしましょう。

まとめ

歯磨きのタイミングや1日の理想の回数、歯の磨きすぎによるリスクなどについてお伝えしてきました。

歯磨きのタイミングは起床後すぐと就寝前、食後30分以内が推奨されています。しかし、丁寧に歯磨きをしても磨き残しが必ずあることが多く、虫歯や歯周病のリスクがあるほか、歯石が溜まるなどが起こりうる可能性が高いです。

健康な歯を維持するには定期的に予防歯科へ通うのがおすすめです。虫歯や歯周病の早期発見や早期治療が可能なほか、歯石除去や自分に合った波磨き指導が受けられるなど、予防歯科へ通うと多くのメリットがあります。

下記のページでは、静岡市で予防歯科が受けられるおすすめの歯科医院を5つご紹介しています。静岡市で予防歯科を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。

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