インビザラインの見た目は目立つ?マウスピースが目立たない理由を解説

インビザライン矯正で使用するマウスピースは無色透明のため、装着時に見た目が気になりにくいと感じる方が多くいます。
インビザライン矯正をしても見た目が目立ちにくい理由や、目立ってしまうケース、見た目の変化を実感し始める時期などについてまとめました。インビザライン矯正に興味はあるものの、見た目が気になっている方はぜひ参考にしてください。
インビザラインの見た目は目立たない
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用するため装着時に目立ちにくく、従来のワイヤー矯正と比べて、目立ちにくい場合があります。
治療の過程で「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起を歯に装着することがあり、とくに前歯に装着する場合は、少し目立つと感じる人もいるかもしれません。
ただし、アタッチメントも歯に近い自然な色をしており、インビザライン矯正は見た目への配慮が求められる場面で検討されることのある、矯正方法の1つです。
インビザラインの見た目が目立たない理由
インビザライン矯正の見た目が目立たない主な理由として、以下の3つが挙げられます。それぞれの特徴を簡潔にまとめると、次のとおりです。
目立たない理由 | 詳細 |
---|---|
無色透明だから | 医療用の透明プラスチック素材で光の反射を抑え、自然な歯の色が透けるため気づかれにくい |
金具を使わないから | ブラケットやワイヤーなど金属の光沢がなく、装着しても口元が自然に見える |
オーダーメイドで歯にフィットするから | 個々の歯並びに合わせたマウスピースが浮きやズレを防ぎ、装着時の違和感や見た目の変化が少ない |
インビザラインの見た目が目立つケース
インビザラインは透明なマウスピースで目立ちにくいのが特徴ですが、装置の追加や治療過程の影響で視線を集めやすくなる場面もあります。代表的な要因を以下の表にまとめましたので、気になるポイントをチェックしてみてください。
目立つ理由 | 詳細 |
---|---|
アタッチメントにより歯に立体感が出る | 歯の表面に付く小さな突起(歯と同色)が光の当たり方によって目につくことがある |
口を開けたときに顎間ゴムが見える | 噛み合わせ調整用のゴムが大きく口を開けた際に視界に入る(透明タイプや夜間のみ装着で軽減可) |
リテーナーが着色する | 長期間使用する透明リテーナーが飲食物で着色し、透明感を失って目立つ場合がある |
抜歯した歯の隙間が見える | 抜歯直後にできたスペースが笑ったときなどに目立つが、治療が進むと徐々に閉じる |
インビザライン中の抜歯は見た目が目立つ?
インビザライン矯正で抜歯を行う場合、抜歯からの期間によって、見た目の目立ちやすさが変化します。時系列で確認しましょう。
ただし、いずれの時期においても効果には個人差があり、一般的な傾向として記載しています。
抜歯した直後
インビザライン矯正での抜歯直後は、歯があった場所に1本分の隙間ができるため、見た目が気になりやすい時期といえるでしょう。とくに、前から4本目と5本目の永久歯である「小臼歯(しょうきゅうし)」を抜歯した場合は、話したり笑ったりした際にその部分が目に入りやすく、目立つと感じる方もいます。しかし、これは治療初期に見られる一時的な状態です。
また、炎症が落ち着くまでマウスピースの装着は開始されないため、この期間は抜歯した箇所がそのまま露出し目立つ可能性があります。その後、1~2週間で歯の炎症が治まり、マウスピースの装着が始まると、歯の隙間がカバーされて見た目の印象が少し和らぐこともあるでしょう。
抜歯してから半年後
抜歯から半年ほど経過すると、抜歯部位に他の歯が移動してきて、目立ちにくくなってくる傾向があります。
しかし、歯の動きには個人差があり、治療計画やマウスピースの使用状況によってもう少し時間を要することも少なくありません。抜歯箇所が目立ちやすい時期に、大切なイベントや写真撮影がある場合は、マウスピースの抜歯部分を白く塗装し隙間を目立ちにくくする処置が検討される場合もあるため、歯科医師に相談しましょう。
抜歯してから1年後
インビザライン矯正の開始から1年ほどで、抜歯によってできた隙間はかなり小さくなり、見た目にほとんど影響がないと感じる方もいます。周囲の歯が計画的に移動し、歯列が整ってくるためです。多くのケースで、この時期は見た目の変化を実感しやすくなるでしょう。
ただし、歯の動きには人によって異なるため、隙間の閉じ方や仕上がりの時期にはばらつきがあります。治療経過に応じて、歯科医師と相談しながら調整を行うことが大切です。
インビザライン終了時
インビザライン矯正が終了する頃には、抜歯によってできた隙間は他の歯の移動によって埋まり、歯並び全体が整った状態になるのが一般的です。そのため、見た目の違和感も少なくなっていきます。
ただし、人によっては「ブラックトライアングル」と呼ばれる、歯と歯の間の小さな隙間が残るかもしれません。これは抜歯後の骨や歯茎が少し下がることから起きる状態で、機能的には問題ありません。ただし、食べ物が詰まりやすくなることがあるため、注意が必要です。このような場合は、相談のうえ、必要に応じて追加の処置が検討されることもあります。
インビザラインで見た目はいつから変化する?
ここからは、インビザライン矯正をスタートしてから、見た目の変化を実感するのはいつ頃かについて確認しましょう。見た目の変化を実感するタイミングについても個人差があるため、全体的な傾向として参考にしてください。
早い場合は開始してから2ヵ月程度
インビザライン矯正による見た目の変化を実感し始める時期には個人差がありますが、早ければ開始から2ヵ月ほどで気づく方もいます。一般的には半年程度で変化を感じるケースが多いようです。
インビザライン矯正はマウスピースを1枚ずつ交換しながら少しずつ歯を動かしていく仕組みで、1枚あたり0.25ミリメートル程度の移動が期待されています。ただし、たとえば歯が1ミリメートル動いたからといって、必ずしも見た目の変化を実感できるわけではありません。捉え方は人によって異なります。
マウスピースを14枚程度使用した頃
インビザライン矯正では、マウスピースを14枚ほど使用したタイミングで、歯並びが変化し始めたことを実感し始める方が多いようです。
マウスピース1枚につき、歯は0.25ミリメートル程度ずつ動くとされています。したがって、14枚使用した段階では合計3.5ミリメートル程度歯が動いたと考えられるでしょう。
まとめ
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用する矯正法です。そのため装着時に目立ちにくく、見た目の印象が控えめに感じられる場合があります。見た目への配慮が求められる場面での使用が検討される、矯正方法の1つといえるでしょう。
ただしアタッチメントによって歯に立体感が出てしまったり、大きく口を開いた際に顎間ゴムが見えたり、リテーナーが着色してしまったときなどは、目立ちやすくなるため注意が必要です。
個人差はあるものの、インビザライン矯正によって見た目の変化を実感し始めるのは、早ければ開始してから2ヵ月程度経過した頃、一般的には半年頃といわれています。マウスピースの枚数でいうと、14枚程度使用した頃がタイミングです。
以下でご紹介するページでは、インビザライン矯正を希望する方に向けた歯科医院の一覧を、参考情報として掲載しています。情報収集の一環としてご利用ください。
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