インビザラインの治療期間は?短縮する方法や延長する理由も解説
インビザラインとは?
インビザラインは、透明で取り外し可能な矯正装置です。目立たず、痛みも少ないため、多くの人に選ばれています。ワイヤーを使わず、コンピュータ制御で歯を少しずつ動かしていくため、自然な仕上がりが期待できるでしょう。
インビザラインの治療期間の平均は?
インビザラインの治療期間は、装置の種類や歯並びの状態によって変化します。ここでは、平均的な治療期間について解説します。
装置の種類や歯並びによって変わる治療期間
インビザラインには、ライトやフルなど複数の種類があり、歯並びの複雑さによって使い分けられます。
歯並びが比較的軽度な場合は、歯を動かす必要が少ないためアライナーの数も少なくて済み、治療期間が短くなる傾向があります。
一方で重度な場合はより多くのアライナーを使用し、複雑な動きを必要とするため、治療期間が長くなる傾向にあります。
1年から1年半が平均的な治療期間
一般的に、インビザラインの治療期間は約6ヶ月から3年程度とされており、症例によって大きく異なります。
具体的には、軽度の不正咬合の場合は6ヶ月から12ヶ月程度で治療が完了することもありますが、全体矯正や重度の症例では2年から3年かかることが一般的です。
インビザラインの通院頻度は?
インビザラインの治療中は、定期的な通院が必要です。ここでは、具体的な通院頻度と、その目的について見ていきましょう。
4週間から6週間に1度のペースで通院
インビザラインの治療中は、4週間から6週間に1度のペースで歯科医院に通院します。この頻度は、治療の進捗状況によって調整されることもあるでしょう。
通院時には、アライナーの進捗確認や新しいアライナーへの交換、必要に応じた調整が行われます。
アタッチメントの装着や装置の交換が目的
通院の主な目的は、アタッチメントの装着や装置の交換です。アタッチメントは、歯の移動をサポートする小さなパーツで、装置の交換は歯の移動に合わせて行われるのです。
アタッチメントは、特に歯の回転や傾斜を調整する際に必要とされることが多く、治療の効果を高めるために不可欠な要素です。
インビザラインの治療期間が延長する理由
インビザラインの治療期間が予定より延長してしまう理由はいくつかあります。装置の装着時間が不足していたり、歯の移動が思うように進まなかったりすると、治療期間が長引く可能性があるのです。
また、歯科医の指示を守らなかったり、定期的な通院を怠ったりすることも、治療期間延長の原因になり得るでしょう。
インビザラインの治療期間を短縮する方法
インビザラインの治療期間を可能な限り短縮するには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、効果的な方法を2つ紹介しましょう。
毎日20時間以上の装着を心がける
インビザラインの装置は、毎日20時間以上装着することが推奨されています。装着時間が短いと、歯の移動が遅れ、治療期間が延びてしまう可能性があります。
歯科医の指示を守り、定期的な通院を怠らない
治療期間を短縮するには、歯科医の指示を守ることが何より大切です。また、指示された通りにアライナーを交換することが必要です。
定期的な通院を怠らず、装置の取り扱いにも注意を払いましょう。自己管理を徹底することが、早期の治療につながるでしょう。
装置の種類による治療期間の違い
インビザラインには、部分矯正用のものからフルタイプのものまで、様々な種類があります。ここでは、それぞれの特徴と、治療期間の違いについて解説します。
部分矯正との違い
部分矯正用のインビザラインは、前歯など限定的な範囲の歯並びを整えるのに適しています。フルタイプと比べると、治療期間は比較的短いのが特徴です。
具体的には、軽度の不正咬合や歯並びの問題に対応することが可能です。例えば、すきっ歯や軽度の出っ歯、軽度の叢生(歯が重なっている状態)などが適応症例として挙げられます。
ワイヤー矯正との違い
従来のワイヤー矯正と比べると、インビザラインの治療期間は若干短くなる傾向があります。また、装置が目立たず、痛みも少ないというメリットがあるため、多くの人に選ばれているのです。
リテーナーの装着と治療後のケア
インビザラインの治療が終了した後は、リテーナーの装着とメンテナンスが欠かせません。ここでは、その重要性について説明しましょう。
治療後はリテーナーの装着が必須
治療終了後は、リテーナーを装着して歯並びをキープすることが必須です。リテーナーは、矯正治療によって移動した歯を新しい位置に固定し、元の位置に戻ろうとする力(後戻り)を防ぐ役割を果たします。
そのため、リテーナーを怠ると、せっかく整えた歯並びが元に戻ってしまう可能性があるのです。
定期的なメンテナンスで歯並びをキープ
リテーナーの装着だけでなく、定期的なメンテナンスも大切です。歯科医によるチェックを受けながら、歯並びを維持していくことが、美しい口元を保つ秘訣と言えるでしょう。
まとめ
インビザラインは、透明で取り外し可能な矯正装置として、多くの人に選ばれています。装置の種類や歯並びによって治療期間は変わりますが、平均すると1年から1年半程度かかるのが一般的です。
治療中は定期的な通院が必要で、装置の装着時間を守ることが何より大切でしょう。また、治療後のリテーナー装着とメンテナンスも忘れずに行いましょう。