マウスピース矯正のメリットとデメリットを徹底解説
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正は、透明な取り外し可能な装置を用いて歯並びを改善する治療法です。従来のワイヤー矯正とは異なるアプローチで、患者さんのニーズに応えています。
ここでは、マウスピース矯正の仕組みや、適した症例と適さない症例について詳しく解説します。
関連記事:マウスピース矯正とは?費用、治療の流れ、メリット・デメリット、ワイヤー矯正との違いを解説
マウスピース矯正の仕組み
マウスピース矯正は、一連の透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を徐々に移動させる治療法です。
各マウスピースは、歯の移動を段階的に進めるように設計されており、患者さんは1セットのマウスピースを1〜2週間装着した後、次のセットに交換します。
適した症例と適さない症例
マウスピース矯正は、軽度から中程度の歯列不正や叢生、隙間歯などの症例に適しています。また、すでに矯正治療を受けたことがあり、後戻りを防ぎたい方にも効果的です。
一方で、重度の不正咬合や顎の成長を伴う症例、奥歯の回転や傾斜が大きい場合には、マウスピース矯正では十分な効果が得られない可能性があります。
マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正には、従来の矯正治療と比べて多くのメリットがあります。
透明で目立ちにくい装置、取り外しができる利便性、短い治療期間など、患者さんのライフスタイルに合わせた治療が可能です。
目立ちにくく、審美性が高い
マウスピース矯正の最大の利点は、装置が透明で目立ちにくいことです。ワイヤーやブラケットを使用しないため、装置を装着していても他人から気づかれにくく、社交の場でも自信を持って笑顔を見せることができます。
取り外しが可能で、食事や歯磨きが楽
マウスピース矯正は、装置を取り外すことができるため、食事や歯磨きの際に便利です。装置を外すことで、通常の口腔衛生管理を行うことができ、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。
治療期間が比較的短い
マウスピース矯正は、従来の矯正治療と比べて治療期間が短いことが多いです。症例にもよりますが、平均して6ヶ月から18ヶ月程度で治療が完了します。
ただし、症例によって大きく異なるため、すべてのケースに当てはまるわけではありません。特に、治療の範囲や歯の状態によっては、治療期間が長引くこともあります。
装置が薄く、違和感が少ない
マウスピース矯正の装置は、薄くて軽量なプラスチック製です。装着した際の違和感が少なく、快適に過ごすことができます。
定期的な通院回数が少ない
マウスピース矯正では、数週間分のマウスピースを一度に受け取ることができるため、定期的な通院回数が少なくて済みます。忙しい方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。
マウスピース矯正のデメリット
マウスピース矯正は多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。治療の限界や自己管理の必要性、費用面など、治療を検討する際には注意が必要です。
重度の歯列不正には不向き
マウスピース矯正は、重度の不正咬合や顎の成長を伴う症例には不向きです。これらの場合、従来の矯正装置を用いた治療が必要となります。
自己管理が必要で、装着時間を守らないと効果が出ない
マウスピース矯正の効果は、装置の装着時間に大きく依存します。1日20時間以上の装着が推奨されており、自己管理が求められます。装着時間が不足すると、治療期間が長引いたり、十分に効果が得られない可能性があります。
費用が高額になる傾向がある
マウスピース矯正は、一般的に従来の矯正治療よりも費用が高額になる傾向があります。保険適用外の自由診療であることが多く、治療費用は全額自己負担となります。
歯の動きに限界がある
マウスピース矯正では、歯の動きに限界があります。特に、奥歯の回転や傾斜、垂直的な移動には不向きです。これらの症例では、ブラケットを用いた矯正治療が必要となる場合があります。
歯の根の吸収リスクがある
マウスピース矯正では、歯を移動させる際に歯の根の吸収が起こるリスクがあります。特に、高齢の方や歯周病を抱えている方は注意が必要です。定期的なモニタリングと適切な治療計画が重要となります。
まとめ
マウスピース矯正は、透明で取り外し可能な装置を用いた革新的な治療法であり、多くの患者さんにとって魅力的な選択肢となっています。
審美性の高さや利便性、短い治療期間などのメリットがある一方で、適応症例の限界や自己管理の必要性、費用面でのデメリットも存在します。治療を検討する際は、歯科医師と十分に相談し、自分に合った治療法を選択することが大切です。
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