歯周病は口臭の原因…臭いの特徴、治療法、予防法を解説

2025.05.27

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「毎日歯を磨いているのに、口臭が気になる…」そんな悩みの背後に、歯周病が潜んでいることは少なくありません。実際、歯周病は強い口臭の原因の一つであり、放置すると進行し、治療や対策も複雑化します。

本記事では、以下のような疑問にお答えします。

なぜ歯周病が口臭を引き起こすのか？

歯周病菌が発するVSC（揮発性硫黄化合物）がニオイの元です。

臭いの特徴は？

玉ねぎが腐ったような臭い、温泉地の硫黄のような臭い、生ゴミのような臭いなど、原因によってさまざまです。

口臭を抑えるにはどうすればいい？

正しい歯磨きや歯間ケアを徹底することが重要です。

再発を防ぐには？

生活習慣の改善と定期的な検診が鍵となります。

歯周病と口臭に対する正しい知識と実践的な対策を得ることで、お口の悩みを根本から改善できます。

それでは、各パートで具体的に見ていきましょう。

なぜ歯周病で口が臭くなるの？

歯周病が口臭の大きな原因となるのは、歯周病菌が作り出す「揮発性硫黄化合物（VSC）」というガスが、直接的なニオイの元だからです。お口の中で歯周病菌が活発に活動すると、VSCが多量に発生し、特有の不快な臭気を放ちます。

まずは、このメカニズムと、具体的にどのような臭いがするのかを詳しく見ていきましょう。

口臭を引き起こすVSC

歯周病によって口臭が発生する主な原因は、歯周病菌がタンパク質を分解する際に産生する揮発性硫黄化合物（VSC）です。歯周病は、歯と歯茎の間にできる溝（歯周ポケット）に潜む歯周病菌が、歯茎に炎症を起こしたり、歯を支える骨（歯槽骨）を溶かしたりする病気です。

この歯周ポケット内では、歯周病菌が剥がれ落ちたお口の粘膜、食べ物の残りカス、そして炎症によって生じる血液成分などを栄養源として増殖します。この過程で、タンパク質が分解され、口臭の主成分であるVSCが発生するのです。

揮発性硫黄化合物（VSC）	どんな臭い？	関連する口腔内の状態（考えられること）
メチルメルカプタン	玉ねぎが腐ったような臭い、生臭い魚や野菜のゴミのような臭い	歯周病の進行、歯周ポケットからの排膿、歯肉の炎症が強い
硫化水素	卵が腐ったような臭い、温泉地の硫黄のような臭い	歯垢の蓄積量が多い、舌苔の付着、初期の歯肉炎
ジメチルサルファイド	生ゴミのような臭い、キャベツが腐ったような臭い	他のVSCと複合して口臭を形成

歯周病の進行度と口臭の強さ・種類の関係

歯周病の進行度によって、口臭の強さや臭いの質も変化していく傾向にあります。

初期の歯肉炎でも口臭は発生する

歯肉炎の段階でも口臭は発生し始めます。歯肉炎は歯周病の初期段階で、歯茎に炎症が起き、赤みや腫れ、歯磨き時の出血などが見られます。

この炎症部位では、歯周病菌の活動が活発になり始めるため、硫化水素などを主体とした比較的軽度ながらも不快な口臭を感じることがあります。お口の中のネバつきと共に、「なんとなく口が臭うな」と感じる場合は、この段階かもしれません。

中等度～重度歯周病になると口臭はどう変わる？

歯周病が中等度から重度へと進行すると、歯周ポケットはさらに深くなり、歯を支える骨も溶け始めます。深くなった歯周ポケット内では、より多くの歯周病菌が繁殖し、炎症も慢性化。歯茎から膿（うみ）が出る「排膿（はいのう）」もしばしば見られます。この膿自体も強い臭いの原因となり、出血による血液の鉄臭さも混じります。

その結果、メチルメルカプタンの濃度が上昇し、「ドブのような臭い」「魚や肉が腐ったような強烈な臭い」といった、より深刻で悪臭へと変化していくことが多いといえます。ここまで進行すると、周囲の人にも気づかれやすくなる可能性が高まります。

歯周病による口臭セルフチェックと歯科受診のサイン

まずは、以下の項目にご自身がどれくらい当てはまるかチェックしてみてください。これが、現状を把握するための第一歩です。

【チェックリスト】

[ ] 朝起きた時、口の中がネバネバして、不快な口臭を感じる。

[ ] 丁寧に歯磨きをしても、数時間後にはまた口臭が気になり始める。

[ ] 歯間ブラシやデンタルフロスを通した後に、そのフロスから嫌な臭いがする。

[ ] マスクをしていると、自分の息の臭いがこもって気になることが多い。

[ ] 清潔なコップやビニール袋に息を吹きかけて数秒後に嗅いでみると、不快な臭いがする。

[ ] 舌の表面が全体的に白っぽい、あるいは黄色っぽい苔のようなもので覆われている（舌苔）。

[ ] 歯磨きの時に歯ブラシに血が付いたり、うがいをすると血が混じったりすることがよくある。

[ ] 歯茎が赤く腫れぼったい感じがする、または触るとブヨブヨしている箇所がある。

[ ] 歯茎がムズムズするようなかゆみを感じたり、指で押すとジワッと血や膿のようなものが出たりすることがある。

[ ] 以前より口の中が乾燥しやすくなったと感じる（ドライマウスの傾向）。

[ ] （もしあれば）家族やパートナー、ごく親しい友人から、それとなく口臭を指摘された、あるいは指摘されているような気がする。

判定の目安：

1～2個当てはまる：油断は禁物です。初期のサインかもしれません。まずは日々のセルフケアを見直しましょう。
3～5個当てはまる：歯周病が進行している可能性があります。歯科医院でのチェックをおすすめします。
6個以上当てはまる：歯周病がかなり進行しているか、他の原因も考えられます。できるだけ早く歯科医院を受診し、専門家のアドバイスを受けてください。

このチェックリストはあくまで目安ですが、当てはまる項目が多いほど、歯周病が口臭の原因となっている可能性が高まります。

歯科医院では、専門的な検査を通じて口臭の原因を特定し、あなたに合った適切な治療法やケア方法を提案してくれます。不安を抱え続けるよりも、まずは専門家に相談してみましょう。

歯周病による口臭ケア

歯科医院での専門的な治療は非常に重要ですが、それと同時に、あるいはそれ以上に大切なのが、毎日のご自身によるセルフケアです。ここでは、具合的なセルフケアの方法を紹介します。

正しい歯磨き

口臭改善の基本は、何と言ってもプラークをしっかり除去するための正しい歯磨きです。毎日行っている歯磨きだからこそ、その質を見直すことが大きな変化に繋がります。

歯ブラシの選び方

小さめのヘッド：奥歯や細部まで届きやすい
細いタイプの毛先：歯周ポケットに入りやすい<
硬さ：「やわらかめ」～「ふつう」がおすすめ
電動歯ブラシ：力加減が苦手な方に最適

選び方に迷う場合は、歯科衛生士に相談してください。

歯磨きの回数とタイミング

理想：毎食後＋就寝前の1日3〜4回
最低：朝と就寝前の2回
特に就寝前は丁寧に（就寝中は細菌が繁殖しやすいため）

参照：

歯の学校
 日本歯周病学会
 全日本ブラシ工業協会

効果的な歯磨き方法

バス法：歯と歯茎の境目に45度で毛先を当て、小刻みに動かす（5〜10mm幅）
スクラビング法：歯の表面に直角で当て、小刻みに動かす

参照：

長崎県
 テーマパーク8020

歯磨きのポイント

力加減：鉛筆を持つ程度の軽さで
時間：1箇所10〜20回動かし、全体で3〜5分が目安<
意識すべき部位：奥歯の噛み合わせ面・裏側・歯間・歯並びの悪い箇所

参照：

日本歯科医師会
 厚生労働省

歯間ブラシやデンタルフロスで歯間ケア

歯磨きに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスを用いて、歯間をケアすることも重要です。

項目	歯間ブラシ	デンタルフロス
適した隙間	比較的広い歯間	狭い歯間や歯の接触面
主な用途	歯と歯の間の清掃	歯と歯の接触部・側面の清掃
選び方	– 歯間に合ったサイズを選ぶ（SSS〜Lなど） – 無理なく挿入できることが基準	– 糸巻き（ロール）タイプ or ホルダー（F字/Y字）タイプ – 初心者はホルダータイプが扱いやすい – ワックス付き・なし、膨らむタイプなど
使い方	– 歯間にまっすぐゆっくり挿入 – 2〜3回水平に往復 – 回転や無理な力を避ける	– ノコギリのようにゆっくり挿入 – 歯に沿わせて歯周ポケット少し奥まで入れる – 上下に数回こすってプラーク除去 – 両側の歯に行う

歯間ブラシやデンタルフロスは、毎日の歯磨き時に取り入れることが大切です。特に就寝前は、唾液の分泌が減って細菌が繁殖しやすくなるため、しっかりとケアを行いましょう。

初めて使用する際に出血することがありますが、これは歯茎に炎症があるサインです。正しいケアを継続することで、次第に出血はおさまります。ただし、痛みが強かったり、出血が長く続く場合は、歯科医師に相談することをおすすめします。

目的に合わせた歯磨き粉を用いる

毎日の歯磨きや歯間ケア、舌ケアを基本とした上で、さらに効果を高めるために補助的なアイテムを活用するのも良いでしょう。

たとえば、歯周病や口臭が気になる方向けの薬用歯磨き粉には、様々な有効成分が配合されています。下に整理したので、ご自身の目的に合ったものを選んでください。

目的	有効成分（例）	期待される主な効果
歯周病菌の殺菌	IPMP、CPC、LSS	歯周病菌を殺菌し、プラーク形成を抑制、歯肉炎・歯周炎の予防
歯茎の炎症を抑える	トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム（GK2）	歯肉の炎症・腫れ・出血を抑える
歯茎の血行促進・活性化	ビタミンE、アラントイン	歯肉の血行を促進し、組織の修復を助け、歯茎を引き締める
口臭の原因物質への作用	銅クロロフィリンナトリウム、酸化亜鉛、各種ハーブエキス	VSCの発生抑制・吸着、口臭の防止
プラーク除去を助ける	酵素（デキストラナーゼなど）	プラークの分解・除去を助ける
知覚過敏の抑制	硝酸カリウム、乳酸アルミニウム	歯がしみるのを防ぐ

※ただし、特定の製品の効果については十分なエビデンスがない場合があります

歯科医院で受ける歯周病の口臭治療

セルフケアで改善を目指すことは非常に大切ですが、進行してしまった歯周病や、それによる根深い口臭は、ご自身だけの力では解決が難しいのが現実です。歯周ポケットの奥深くにこびり付いたプラークや歯石は、専門的な器具と技術がなければ取り除くことができません。

歯科医院では、精密な検査に基づいて口臭の根本原因を突き止め、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療計画を立ててくれます。代表的な治療法は以下のとおりです。

治療法	主な内容	期待される主な目的	痛み・その他（一般的な傾向）
TBI（プラークコントロール指導）	患者さん個々に合わせた歯磨き方法の指導、清掃用具の選定・使用方法の指導	患者さん自身のプラークコントロール能力の向上、セルフケアの質の向上	なし
スケーリング（歯石除去）	超音波スケーラーや手用スケーラーを用いて、歯の表面や歯周ポケット浅部の歯石・プラークを除去	プラークが付着しにくい滑沢な歯面の獲得、歯肉の炎症軽減	軽度の刺激感や、一時的な知覚過敏が生じることがある
ルートプレーニング	キュレットスケーラーを用いて、歯周ポケット深部の歯根面に付着した歯石や汚染セメント質を除去し、歯根面を滑沢化	歯周病菌の再付着防止、歯肉の炎症のさらなる軽減、歯肉の再付着促進による歯周ポケットの減少	通常、局所麻酔下で行う。術後、一時的な知覚過敏や出血が見られることがある

必要に応じて行われる専門的な治療

歯周基本治療を行っても、歯周ポケットの深い部分の炎症が改善しない場合や、より進行した歯周病の場合は、以下のような専門的な治療が必要になることがあります。

・歯周外科治療

進行した歯周病に対する積極的なアプローチ歯周基本治療だけでは除去しきれない深い部分の歯石や、炎症によってできた不良な歯肉組織（不良肉芽組織）を取り除くために行われる小手術です。

	概要	特徴・目的	注意点
フラップ手術	歯肉を切開・剥離し、歯根を露出させて徹底清掃	深い歯周ポケットを浅くし、清掃しやすくする	手術後に縫合、数日後に抜糸の必要あり
歯周組織再生療法	歯周病で失われた歯槽骨や歯根膜の再生を促す	エムドゲイン®、リグロス®、GTR法などを使用	適応症例が限られる／自由診療が一般的

・抗菌療法

	概要	特徴・目的	注意点
内服	活動性の高い歯周病に抗生物質を全身投与	特定の菌に対して有効な内服薬使用	抗生物質使用に伴う副作用リスクあり
局所/LAD	歯周ポケット内に抗菌薬を直接注入	局所に高濃度で作用／全身への影響が少ない	使用薬剤にアレルギーがないか事前確認必要

・口臭専門外来での治療

より専門的なアプローチ歯周病治療と並行して、あるいは歯周病以外の原因も考えられる場合、口臭治療を専門に行う「口臭外来」を紹介されることもあります。口臭外来では、より精密な口臭測定検査や、生活習慣指導、カウンセリングなど、口臭に特化したアプローチが行われます。

これらの専門的な治療が必要かどうかは、歯周基本治療後の再評価（歯周ポケットの深さや炎症の状態などを再度検査すること）の結果に基づいて、歯科医師が判断し、患者さんと相談しながら進められます。

歯周病と口臭の再発を防ぐ生活習慣と予防策

歯周病は生活習慣病の一種とも言われ、日々のケアや生活習慣が再発のリスクに大きく関わってきます。毎日のセルフケアの徹底はもちろんのこと、食生活や生活習慣全体を見直し、歯周病と口臭が再発しにくいお口の環境を維持していくことが何よりも大切です。

徹底したプラークコントロール

歯周病と口臭の最大の原因であるプラーク（細菌の塊）を、毎日徹底的に除去し続けましょう。歯科医院で指導された正しい歯磨き方法、歯間ブラシやデンタルフロスの適切な使用を、毎日の習慣として確実に継続することが大切です。

毎日の丁寧な歯磨きと歯間ケア

「治療が終わったから少し手を抜いても大丈夫」という油断は禁物です。特に就寝前は、唾液の分泌量が減少し細菌が繁殖しやすくなるため、時間をかけて丁寧にプラークを除去することが重要です。染め出し液を定期的に使用して、磨き残しがないかセルフチェックするのも効果的です。

清掃用具の定期的な交換

歯ブラシは毛先が開いてしまうと清掃効果が低下します。一般的には1ヶ月程度を目安に新しいものと交換しましょう。毛先が開いていなくても、衛生面を考慮して定期的な交換を心がけてください。歯間ブラシも、ワイヤーが曲がったりブラシ部分が摩耗したりしたら交換のサインです。

唾液の力を最大限に活かす

唾液は、お口の中の汚れを洗い流す自浄作用、細菌の増殖を抑える抗菌作用、歯の再石灰化を促す作用、粘膜を保護する作用など、多くの重要な役割を担っています。唾液の質と量を良好に保つことが、歯周病や口臭の予防に繋がります。

「よく噛んで食べる」習慣を意識する

食事の際によく噛むことは、唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促進します。一口につき30回程度噛むことを目標にしてみましょう。

水分をこまめに摂取する

体内の水分が不足すると唾液の分泌量も減少し、お口の中が乾燥しやすくなります。特に乾燥しやすい季節や、運動後などは意識して水分を補給しましょう。ただし、糖分の多い飲料はプラークの形成を助長するため、水やお茶などがおすすめです。

リラックスを心がけ、ストレスを上手に管理する

過度なストレスは交感神経を優位にし、唾液の分泌を抑制する傾向があります。自分なりのリラックス方法を見つけ、ストレスを溜め込まないようにすることも大切です。

食生活で気をつけること

お口の健康は、全身の健康と密接に関連しており、日々の食生活も歯周病のリスクに影響を与えます。

甘いものや炭水化物の過剰摂取

糖分は歯周病菌を含む口腔内細菌の格好の栄養源となり、プラークの形成を促進します。

だらだら食べを控える

また、食事の回数が多かったり、間食をだらだらと長時間続けたりすると、お口の中が酸性に傾いている時間が長くなり、細菌が活動しやすい環境を作ってしまいます。食事や間食の時間を決め、メリハリのある食生活を心がけましょう。

バランスの取れた食事

歯周病は細菌感染症であり、体の免疫力が低下すると進行しやすくなります。ビタミンC（歯肉のコラーゲン生成を助ける）、ビタミンA（歯肉の粘膜を健康に保つ）、カルシウム（歯や骨を丈夫にする）など、バランスの取れた栄養摂取を心がけ、体全体の免疫力を高めることが重要です。

禁煙

喫煙は歯周病の最大のリスク因子であり、喫煙者は非喫煙者に比べて発症率・進行速度が高く、治療効果も劣ります。ニコチンは血管を収縮させて血流を悪化させ、酸素や栄養の供給を妨げるうえ、免疫力を低下させて歯周病菌への抵抗力を弱めます。

また、タールが歯面に付着し、プラークがつきやすくなります。禁煙は歯周病・口臭の再発リスクを大幅に減らす最も有効な手段です。自力で難しい場合は、禁煙外来のサポートを活用しましょう。

定期的な歯科検診

どれだけ丁寧にセルフケアを行っていても、どうしても磨き残しは出てしまうもので、ご自身では気づかないうちに歯周病が再発・進行している可能性もあります。歯科医院での定期的なメンテナンスは、良好な口腔状態を維持し、再発を早期に発見・対応するために欠かせません。

3ヶ月～半年に一度受診する

歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔内チェック（歯周ポケット測定、プラーク付着状況の確認など）と、PMTC（専門的機械的歯面清掃）を受けることで、セルフケアでは落としきれないプラークやバイオフィルム（細菌が作る膜）を徹底的に除去し、歯周病が再発しにくい環境を維持できます。

早期発見・早期対応が重症化を防ぐ

万が一、歯周病が再発してしまっても、定期検診を受けていれば初期の段階で発見でき、比較的簡単な治療で対応できる可能性が高まります。

これらの予防策を生活の一部として取り入れ、習慣化していくことが、口臭のない快適な毎日を長く続けるための秘訣です。

歯周病と口臭Q&A

ここでは、歯周病と口臭に関して多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。あなたの疑問も、きっとこの中に見つかるはずです。

Q1. 20代でも歯周病で口臭がひどくなることはありますか？

A1. 20代でも歯周病によって口臭が強くなることはあります。侵襲性歯周炎など若年層に多いタイプもあり、不十分なケアや生活習慣の乱れが原因になることもあります。年齢に関係なく、出血や口臭などの異変を感じたら早めに歯科を受診しましょう。

参照：令和4年歯科疾患実態調査結果の概要

Q3. 歯周病の治療にはどれくらいの期間と費用がかかりますか？

A3. 歯周病の治療期間と費用は、その方の歯周病の進行度（軽度・中等度・重度）、治療内容（歯周基本治療のみか、外科治療や再生療法も必要かなど）、通院回数、そして保険診療か自由診療かによって大きく異なります。

Q4. 女性ホルモンと歯周病・口臭は関係がありますか？

Q4. 女性ホルモンと歯周病および口臭には密接な関係があることが知られています。特定の女性ホルモン（特にエストロゲン）は、一部の歯周病菌の増殖を促進したり、歯肉の炎症反応を増強させたりする作用があるためです。そのため、女性ホルモンの分泌量が大きく変動する以下のような時期には、歯肉炎や歯周病が悪化しやすく、それに伴って口臭が強まる傾向が見られます。

参照：日本歯科大学付属病院