インプラントのデメリット
費用が決して安くない
インプラント施術を行う場合、どのクリニックでも決して安価な料金設定をしていません。
インプラントは先述した通り天然の歯と変わらない質感のあるものです。そのため、その質感に比例して費用も高くなるのです。
また、施術は直接口内に部品を埋め込むため、高度なスキルが必要となります。安い料金で簡単に行ってしまうと、口内だけでなく身体の健康を害する恐れがあるのです。そのため、施術を行うにはそれ相応の料金を支払う必要があるのです。
抜歯後の痛み
インプラント施術後、麻酔が切れてからの2~3日間に痛みが発生することがあります。
インプラント施術は外科手術なので、麻酔が切れたら痛みが起こるのです。
痛みがひどい場合は痛み止めの薬を処方してもらいましょう。
抜糸時に生じる痛み
インプラント施術を終えてから1週間〜10日ほど経過した際、縫合した部位の抜糸になります。
この時点では麻酔は切れているので、抜糸時の痛みがあります。
縫った箇所をゆっくりと取り除くので、そのたびに縫ってある箇所がチクチクと痛みます。
それほど強い痛みではありませんが、どうしても我慢できない場合は、表面麻酔をお願いすれば痛みを感じることなく抜糸できます。
骨造成が原因の痛み
インプラント施術を行う際に骨量不足の場合、骨造成という方法で不足した骨を補います。
上顎骨が足りない場合、その部位に自家骨や骨補填剤を移植するサイナスリフト、骨量不足を補填するために行うGBRなどがその方法です。
これらの方法で施術した場合、施術をしてから4〜5日間は痛み、腫れが発生する可能性があります。
しばらくすれば痛みや腫れは治まりますが、痛みなどが継続するようであれば、施術をした歯科院に診てもらう必要があります。
痛みがひかない場合
施術後の痛みや腫れ、しびれなどは、しばらくすれば自然に治まりますが、それでも痛みなどが続くこともあります。
その場合は、痛み止めを処方してもらいますが、それでも痛みが続く場合は、施術の際に神経などを傷つけた可能性があります。
そのようなトラブルを事前に回避するためには、CT装置など充実した機器を揃えている歯科医院をしっかりと選ばなければいけません。
身体に負担がかかる
インプラントは、施術の種類で分類すると外科手術になります。
外科施術というのはどんな部位であれ身体に少なからず負担がかかるのがデメリットです。
そして、身体が弱い人や他の症状を持っている人、定期的に薬を飲んでいる人は、施術をすることによって身体に異変が起こる可能性もあるために、インプラント施術ができないこともあります。
また、インプラントは複雑な施術であるために、時間がかかることもデメリットです。1回目の施術をしてから歯が入るまでに約5カ月〜1年ほどかかります。
歯周病になると進行が早い
インプラントは人工歯のため、そのものが虫歯になることはありません。
しかし、歯磨きなど歯の健康維持を怠って歯周病になった場合、天然の歯より進行が早いというデメリットがあります。
そのため、インプラントの施術をする前に歯周病になっている人は、しっかりと治療をしてから施術を受けることが必要です。
そして、インプラント施術が完了したあとも、歯磨きなど日頃のケアをしっかりとこなして、歯科医院に定期的に通いメンテナンスをすることも大事です。